ノマドの足跡

旅、酒、ニュース、仕事関連などなど。思いつくまま書いたものです。

2011年12月26日のツイート

鈴本演芸場12月下席昼の部は「芝浜を聴く会」と称して、日替わりでトリが「芝浜」を掛けます。
今日はその最終日。さん喬がトリを務めます。
演目は以下のとおり。


(開口一番)
柳家フラワー  「道灌」
古今亭菊六   「権助提灯」
翁家和楽社中   太神楽曲芸
柳亭左龍    「初天神
五明楼玉の輔  「ガン告知」
柳家紫文     三味線漫談
桃月庵白酒   「壺算」
(中入り)
ホームラン    漫才
春風亭一朝
ダーク広和    奇術
柳家さん喬   「芝浜」


「芝浜」。
芝の魚河岸に出かけるて皮財布を拾うまでのところ。
身の縮こまるような寒さ。
切り通しの鐘の音。
白々と明けてくる水平線。
浜辺の潮の香り。。。
あらためて気づいたのですが、この作品、五感を駆使した描写がすごいと思いました。
ストーリー性もいいけど、こうした五感に訴える描写も、「芝浜」の名作たるゆえんだと思いました。
つまり、叙情詩的であると同時に叙事詩的、そして絵画的ですらあります。
クラシック音楽「第九」が師走の風物詩だとすれば、落語ではこの「芝浜」が師走の風物詩であることは言を待ちません。
いろいろあった一年でした。
その一年が終わろうとしています。