ノマドの足跡

旅、酒、ニュース、仕事関連などなど。思いつくまま書いたものです。

越乃Shu*Kura

新潟の地酒をコンセプトとしたJR東日本の観光列車「越乃Shu*Kura(こしのシュクラ)」。
始発の十日町(14時48分発)から終点の高田(18時13分着)までおよそ3時間半。
3両編成の1・3号車が座席(うち1号車はツアー専用)で2号車はロビーと売店
ロビーでは新潟の地酒5種類をチケットで試飲販売。
越乃Shu*Kura」オリジナルボトルもある。
もちろんつまみも。








道中、3回にわたってジャズバンドの生演奏。
また、地元酒蔵による試飲会も2回あった。
さらにその合間に「ふるまい酒」が各車両を回ってくる。
まさに「飲み鉄の、飲み鉄による、飲み鉄のための観光列車」だ。








下りの高田行きでは、四国の下灘駅と並ぶ海に面した秘境駅青海川駅」に25分間停車。
日本海に沈む夕陽を眺められるが、この日はとにかく風が強く、荒々しい日本海を眺めた。
1号車やロビーは海側の窓が大きくとってあり、1号車のペアシートはすべて海側に面してつくられている。
たいへん凝ったインテリアデザインである。








コンセプトの似ているものに、観光列車大国JR九州の「A列車で行こう」がある。
これも2年ほど前に乗ってみたが、とにかく外観も内装もデザインの凝り方は尋常ではない。
ただ、乗車時間が短いのがひじょうに残念(熊本〜三角まで40分程度!)。
こちらはバーカウンターでオリジナルカクテルを販売している。
まあ、しかし何よりこの「越乃Shu*Kura」、地酒をコンセプトとしたのはとてもいいと思う。
自動車の旅では、運転手はもちろん同乗者も基本飲めないので、鉄道の旅で酒飲みをターゲットにすることの意味は大きいと思うからだ。
こうした観光列車が各地に増えるといいと、私のような酒飲みには、思われる。
終点の高田駅。停車した「Shu*Kura」の前で、乗務員の女性と写真を撮るおじさまがたが数人いた。
改札を出たあと、おじさまがたは千鳥足で高田の街に消えていった。
これも鉄道の旅の楽しみ方の一つだと思う。


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