ノマドの足跡

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【ボルネオ】 キナバルの街


コタキナバルはサバ州の州都です。
かつて英領時代にはジェッセルトンと呼ばれ、プランテーション作物や鉱物資源の積出港だったそうです。
現在もこの街の老舗ホテルは「ジェッセルトン・ホテル」で、およそその周辺がかつての市街地にあたります。
戦前の英領時代は、現在の市街地にあたるこのあたりまでが海岸線だったそうで、そこから現在の海岸線に至る市街地のおよそ半分ほどの面積は埋め立てによるものといいます。
たしかに、このジェッセルトンホテルの前の通りを南の方へ行くと、海産物レストランの集まるカンポンアイルがあります。
「カンポン」とは村・集落、「アイル」とは水という意味で、もともと水上集落があったところです。
つまり、このあたりまで浅瀬が入り込んでいたことになります。


さて、現在の海岸通りを歩くと岸壁と海岸通りとの間にかなり大きな市場が軒を連ねています。
果物や魚、肉などがあつまるセントラル・マーケットを中心に、鮮魚ばかりの市場、果物ばかりの市場、それに乾物や工芸品(おみやげ?)ばかりの集まった市場と、まとまって並んでいます。
とりわけ、工芸品の店が集まった市場は圧巻。
タテヨコ数本の狭い通路を挟んで無数の小さな店がひしめき合い、商品は通路の上にまでせり出して、土産物の狭いトンネルの中を歩いているようです。
おみやげなんかはここで購入する旅行者も多いのでしょう。
ただ、街中の土産屋に比べて、どういうわけか高い値が付いていたのは、もしかするとここでは結構「値切り」がきくのかもしれません。


セントラル・マーケットの中


乾物市場


鮮魚市場


工芸品の市場