ノマドの足跡

旅、酒、ニュース、仕事関連などなど。思いつくまま書いたものです。

臨時列車

足利まで行くのに今回は、東武線で栃木まで行き、そこから両毛線で富田まで行きました。
5年前にも行ったことはありました。が、なにせもう5年も前のこと。
路線検索で調べて行きます。


北千住で乗り換え。
次の電車は・・・と。。。「10時25分発」

ない!

確かに検索で出てきた「10時27分発」の日光行き快速列車がない!
駅員さんに聞いても、25分に乗って南栗橋で乗り換えてくれとのこと。
しかたなく25分の急行を待ちます。
すると。。。


隣のホームに「臨時列車」到着のアナウンスが。
そしてやってきたこの「激シブ」の車両。



(シンプルで愛らしいフェイス!「臨時」の文字までいい。*ちなみにこれらの写真は栃木駅で撮ったものです。)



検索で出てきたのはこの「臨時列車」だったらしいです。
最近の路線検索は賢いですねー
どうりで、ホームにカメラを持った人がうろついてたワケだ。
急いで乗りましたが、混み合うこともなくゆったりと座ることができました。


それにしてもこの列車が秀逸。
まず車体。
私はこのあたりの古い車両のことはよく知りませんが、かつて特急にでも使われていた車両なんでしょうか。
昭和62年製造とありますから、まあまあ年季の入った車両です。
おそらく首都圏の私鉄ではかなり古い部類に属するのでしょう。
しかし古いながらも往年の「高級感」を漂わせるインテリア。
特急の品格がただよう車内です。



(高級感だけでなく清潔感も漂う車内。。。)


各座席は独立式で、足元にはフットレストもあってまさにこれは「グリーン車級」。
それぞれの座席の前には引き出し式のミニテーブルが備え付け。
さらにテーブルを明けるとカップホルダーまであるという気の利かせよう。
しかも、4人の対面座席にした時用に、折りたたみ式のテーブルまで完備!
日光や鬼怒川までの家族旅行にも配慮されています。


(折りたたみの時の注意書きが懐かしい。最初、栓抜きがあるのかと思いました。)


インテリアのみならず外観もすばらしい。
赤地に白のラインの入った車体は全体に資格っぽく、たとえば同じようなカラーリングのかつての「小田急ロマンスカー」や「名鉄特」急に比べて「かわいらしい」印象。
ブリキのおもちゃにするとお部屋のインテリアにもよさそうです。


しかもこの列車、快速なので停車駅が少ない。
25分発の急行列車はすぐに追い越されてしまいました。(やはり乗らなくてよかった。。。)
そしてほどなく栃木駅に到着!
こんなに早いのに特急料金もなし!(東武では特急には特別料金が必要。)
なんと秀逸でしょう!


しかも感動したのは、この往年の車両が、この臨時運行に備えて車内車外とも、ピカピカに磨き上げられていたこと。
繁忙期に会社から応援を頼まれた退職後のお父さんが久々に出社、って感じ。クリーニングに出したスーツとネクタイで。
「お母さん。あのー、スーツとネクタイをクリーニングに出しといてくれ。」
「まあ、お父さんたら、はりきっちゃって。。。」
革靴を磨きながら奥さんがそういっている姿が目に浮かぶようです。


それにしても、皆さんよくご存じですねぇ〜
沿道の「撮影ポイント」にはたくさんのカメラマンがいました。
僕なんかこれが臨時列車だと言うことも知らなかったのにねぇ。。。
ちゃんとこの「往年の名車(?)」が復活するという情報を手に入れてるんですねぇ!