ノマドの足跡

旅、酒、ニュース、仕事関連などなど。思いつくまま書いたものです。

【落語】 方正・瓶二・笑助 三人会



昨日17日、「らくごカフェ」の「方正・瓶二・笑助 三人会」にいってきました。
演目は次のとおり。


笑福亭笑助 「時うどん」
月亭方正  「猫の皿」
笑福亭瓶二 「だくだく」



神保町の「らくごカフェ」は初めてでした。
昨年の暮れにオープンして、新聞などのメディアでしばしば目にしてはいましたが、なんとなく足を運ぶ機会に恵まれませんでした。
だもんで、ビルのどこからどう入っていったらいいものかもわからず。。。迷っていると、オーナーの青木さんに親切にも案内していただきました。
しかも青木さん、木戸で「今、前売りの予約を受け付けましたので」って、チケットを前売り料金にしていただきました。
粋ですね!
いや、ありがとうございました。


さて、落語会のほう。
月亭方正というのは、山崎邦正さんのことです。
枝雀師匠のCDがきっかけで落語にはまって、月亭八方師に弟子入りしたとのこと。
今回はトリではありませんが、知名度からいってこの方がメインといってもいいでしょう。


その「月亭方正」の高座、はじめて拝見いたしました。
よかったです。
テレビでの彼の「芸風」には独特のものがありますが、高座での雰囲気はそれとは異なっていました。
もちろん、その「先入観」から来るアドバンテージもあるでしょう。
それにしても、率直によかったと思います。


まず、マクラは上手いですね。
そこはやっぱり長年テレビで、それもピンで生き残ってきていますし、話がうまいです。
聴かせますし、笑わせます。


次に、よく稽古したのだろうと思いました。
テレビでの芸風では想像もできないほど淀みがありませんでした。


そしていちばん感心したのは、彼の落語に対する「敬意」が窺われたことでした。
(誤解の無いように。「落語」が他の芸やお笑いに対して上等・高級だなんていっているわけではありません。)
芸人「山崎邦正」は有名人です。
同じように人前に出て、人を笑わせる仕事として、落語は「山崎邦正」でも可能でしょう。
しかし、マクラはともかく、噺に入るとそこからは、しっかりと落語家「月亭方正」として噺を演じていました。
要は、有名人がつい安直に笑いを取ってしまうような、いや安直に笑いを取ればいいと思うような、そういう了見ではないと思われたこと、そこに感心しました。
それは先述のように、ちゃんと稽古したことが窺われることからも明らかです。
そういったところに、落語に対する「敬意」が感じ取れて、気持ちがよかったです。
率直に、また聴きたいと思いました。
できれば次は、人情噺で聴きたいものです。





らくごカフェ
http://rakugocafe.exblog.jp/