ノマドの足跡

旅、酒、ニュース、仕事関連などなど。思いつくまま書いたものです。

【京都2009年6月】 「松葉」のにしんそば



京都へ行くと、「松葉」のにしんそば。
私はわりに、ベタな名物は好きです。
いや、美味しいですよ。「にしんそば」。
何がいいかって、まずはにしんの「食感」。なんともいえない独特の歯ごたえが、他のものにはありません。
次に「風味」。みがきにしんの独特の「薫香」がいいです。
そして「味」ですね。最初にしんは、そばに「埋もれて」出てきますが、それは出汁に味を出すためとのこと。
出汁にいい味が出ています。


今回は、「松葉」の「北店」でお昼にいただきました。
「北店」は以前の古い店構えから立派に改装されていました。
ところで、どうして「北店」?という疑問がありました。
向かいには松葉の「本店」がありますがまあそこからみれば北側にあるからでしょう、そのくらいに考えておりました。
それにしても、本店の隣にある京都「南座」の「南」もわけがわかりません。


京都南座の近く、四条大橋の袂に、あまり目立ちませんが「出雲の阿国」の像が建っています。
いわゆる「阿国かぶき」はここ、鴨川は四条河原で始まったそうです。
つまりここが、日本の芸能の発祥の地であったということです。
そこに現在でも、日本を代表する劇場の一つである京都南座があります。
そしてさらに、その向い側にはかつて、京都「北座」があったそうです。
今の井筒八つ橋のビルのところです。
つまり、「阿国かぶき」発祥の地に、かつては「北座」「南座」の二つの劇場があったということです。
その後、歌舞伎が他の演芸・芸能に変わっていくなかで、現在の南座だけが残っていったのでしょう。
どうりで「南座」と呼ばれているわけがわかりました。






にしんそば「松葉」
http://www.sobamatsuba.co.jp/
松竹芸能「京都南座について」
http://www.shochiku.co.jp/play/minamiza/gekijyo/